Web ライティングのツボ (その4) : 正しい言葉づかい
先回の記事では、平易な言葉づかいについて解説しましたが、今回は、「正しい言葉づかい」について触れておきたいと思います。
「正しい言葉づかい」だなんて、何を今さら、当たり前のことを...
と思われるかもしれませんね。しかし、Webサイト(ホームページ)のテキストはパソコンを使ってライティングするわけで、漢字変換や編集が容易なだけに、意外とミスも生じやすいものです。
「てにをは」の間違いや誤字脱字などは問題外ですが、「落とし穴」として特に注意しておきたいのは:
- 漢字変換のミス
- 語法の誤り
- あいまいな表現
あたりでしょう。以下に簡単に例を示します。
漢字変換のミス
- 誤)「以外に簡単」→正)「意外に簡単」
- 誤)「バッテリー内臓」→正)「バッテリー内蔵」
語法の誤り
- 誤)「いちばん最初に」→正)「最初に」または「いちばんはじめに」
- 誤)「約1kmほど」→正)「1kmほど」または「約1km」
あいまいな表現
- 「大きいみかんの箱」(大きいのは「みかん」か「箱」か?)
- 「あの店のように、この店はおいしくない」(「あの店」はおいしいのか?)
このほかにも、たとえば「いずれ」を「いづれ」と書いてしまったり、「下記のとおり」を「下記のとうり」と書いてしまったりなど、普段の思い込みのまま無意識に誤った表記をしてしまうことも少なくありません。
正しくない言葉づかいは、Webサイト(ページ)に対して稚拙な印象を植え付けることにつながり、サイトで扱う商品やサービス、さらにはサイトを運営する企業に対する信用にまで影響するといっても過言ではありません。いたずらに知性を疑われることのないように、くれぐれも油断することなく、正しい言葉づかいを心がけたいものですね。
(Webライティングのツボ(その5):パラレリズムへつづく)