「サイトで困ってしまうこと」とユーザビリティ
少し前になりますが、gooランキングで「企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング」という調査がありました(調査期間:2008年5月21日から2008年5月23日まで)。以下がその結果ですが、いずれも、「なるほど」と思わされるものばかりですね。
- 情報が数ヶ月間更新されていない
- 画像が多くて、重い
- 「準備中」のコンテンツだらけ
- リンク先がPDFファイル
- トップページからオールFlash
- ポップアップがどんどん開く
- 情報が多すぎで探している情報にたどり着けない
- 商品一覧などの一覧ページがない
- 突然音が鳴る
- 問合せ先が明記していない
- サイトを見ても何を伝えたいかがわからない
- 商品の詳細情報がない
- ブラウザのサイズを勝手に変えられる
- サイト内検索が出来ない
- 会社案内の地図がわかりにくい
- 目に優しくない背景色(黄色や赤色など)
- 全体的に文字が小さい
- 公式ブログがスタッフの内輪ネタばかり
- 右クリック禁止
- サイトメニューが英語で書いてある
このランキング結果を見て改めて感じたのは、Webサイト(ホームページ)というのは、ユーザーにとっては「目的」ではなく、あくまでも「手段」にすぎないのだな、ということです。ユーザー自身の目的は、買い物をしたりサービスを受けたりコミュニティに参加したりすること、などであって、Webサイトはそのための「手段」あるいは「媒体」として使い物になるか否かが大切だと言えます(これがすなわちユーザビリティという考えかたです)。
上記のランキング結果はいずれも、ユーザー自身の目的達成が阻害されたことによって感じるフラストレーションの現れ、つまり、ユーザビリティの不備を表している、と言えると思います。Webの業界では様々なトレンドや方法論が生まれては消え...を繰り返していますが、結局のところ、ユーザビリティという概念は普遍的に重要なものだな、ということを感じました。皆さんは、いかがでしょうか?