その確認画面、必要ですか?
問い合わせや資料請求などのフォームで、入力後に送信ボタンを押すと、送信前の確認画面が出てくるものがあります。
確認画面を見て、特に誤入力がなければ、もう一度送信ボタンを押して、そこで初めて送信が完了します。確認画面を見て、もし誤入力があれば、再度入力画面に戻ってから修正します。
このようなインタラクションは、2つの点で「まどろっこしい」と言えるでしょう。
- 入力してから送信される間に、1ステップ (余計な) 手続きが挟まれる。
- 確認画面で要修正箇所を見つけても、その場で修正ができない。
上記のうち、特にふたつ目はやっかいな問題です。ユーザーは確認画面で見つけた要修正個所 (と修正が必要な理由) を、実際に入力画面に戻って修正するまで、記憶しておかなければならないからです。
確認画面で修正できるようにすればよいのでは?と思われるかもしれませんが、そうなると、一連のフォーム入力/送信フローの中で、同じ内容の入力画面がふたつ連続する形になり、敢えて確認画面が存在する意味がなくなります。
であれば、初めの入力画面が確認画面も兼ねる (別個に確認画面を設けない) 形にしてはいかがでしょうか。入力画面において、適宜実行されるインラインバリデーションを盛り込むこと、(送信ボタンが押される直前に) 送信前の確認を促すメッセージを提示すること、によって実現できるかと思います。こうすることで、上述のふたつの「まどろっこしさ」が一気に解決します。
センシティブな情報を入力させたり、金銭が絡む取引を実行したり、といった類のものでない限り、フォームの確認画面というのは無用の長物なのでは、という気がしています。また、そういった類のものでも、送信後に任意でデータの修正や削除ができるようにユーザーをナビゲートすることができれば、入力時点での確認画面は省けるかもしれません。
ウェブサイトにフォームを設置する際に確認画面を挟むのは、無意識的に慣習になっている感もありますが、ユーザーのメンタルモデルに照らし合わせて不自然さや不快感のない範囲で、できるだけ手続きを簡素化するようにしたいものです。