ヒューマンエラーを未然に防ぐユーザーインターフェース

こんな経験はありませんか?

デパートで買い物をして、エスカレーターで一階に下り、そのまま食材を買いにデパ地下に行こうとしたら、地下一階への下りエスカレーター乗り場が離れたところにあった。あーめんどくさい。

実はこれ、災害時のことを考えて、敢えてこのような造りにしているそうです。
というのも、火災などでエスカレーター(おそらくは停止していて「階段状態」になっていると思いますが)を下りて非難する際、一階で屋外に出る必要がありますが、仮にエスカレーターがデパ地下までスムーズにつながっていると、パニック状態の人はつい、一階にとどまらずそのまま地下に流れてしまう(つまり、屋外に出られない)という危険性があるからです。この話を聞いたとき、私は「なるほど〜!」と思いましたね。

Webサイト(ホームページ)においても、ユーザビリティの一要素として、ヒューマンエラーを未然に防ぐ工夫は必要です。たとえば、以下のようなものです。

一般的なユーザー特性からもわかるように、ユーザーというのは、些細なことでミスを犯したり勘違いをしたりするものです。いえ、本当は、ミスや勘違いのほうがユーザーにとっては「当然の行動」であって、そういった「当然の行動」を、Webサイト(ホームページ)制作側/運営側が、見抜けなかっただけかもしれません。
いずれにしても、Webサイト(ホームページ)制作側/運営側が考える「当たり前」が、必ずしもユーザーにとっての「当たり前」とは限らないことを肝に命じ、また同じ人でも状況によって(体調が悪い、焦っている、など)認知/判断のミスをしてしまうことも想定して、そういったユーザーをもきっちりとフォローできる懐の広さが必要ですね。