WCAG 2.0 解説書+達成方法集 要約 (時代工房)

京都を拠点にウェブデザインやウェブアクセシビリティ関連サービスを展開している有限会社時代工房さんが、「WCAG 2.0 解説書+達成方法集 要約 (†)」を制作されました。先日 (2018年5月17日) 開催されたアクセシビリティの祭典 2018で厚紙印刷の形で配布されていましたが、このほど PDF 版も公開されました。(入手先 : PDF版 WCAG 2.0 (JIS X 8341-3:2016, ISO/IEC 40500:2012) 解説書 + 達成方法集 要約(HTML+CSS+js 編) - 有限会社時代工房)

† 正式名称は「WCAG 2.0 (JIS X 8341-3:2016, ISO/IEC 40500:2012) 解説書+達成方法集 要約 (HTML+CSS+js 編)」です。 時代工房「WCAG 2.0 解説書+達成方法集 要約」

ウェブアクセシビリティの世界標準ガイドラインである WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) には、関連文書として「WCAG 2.0 解説書」と「WCAG 2.0 達成方法集」が存在します。いずれも WCAG を適切に理解し実践するのに必読ではありますが、なかなかのボリュームなので、実際問題として、読むのに慣れていない方は圧倒されてしまうかもしれません。

今回ご紹介の「要約」では、A4 シート1枚 (表と裏) に、各達成基準の概略や具体的な達成方法例が、コンパクトにまとまっています。達成方法の番号 (一般的な達成方法であれば「G」、HTML の達成方法でれば「H」、CSS の達成方法であれば「C」...の接頭文字が付いた数字) が併記されているので、興味がある方はこの番号を手がかりに、さらに「WCAG 2.0 達成方法集」を読み込むこともできます。なお、この「要約」の PDF 版では、見出し (各達成基準) や達成方法の番号がハイパーリンクになっているので、「WCAG 2.0 解説書」および「WCAG 2.0 達成方法集」の該当箇所にスムーズにアクセスできるようになっています。

内容的には、ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC) 翻訳ワーキンググループでご一緒させていただいている、W3C / WHATWG 仕様の翻訳家もんど (@momdo_) さんが共著者として参加されていることもあり、安心してお使いいただけるかと思います。WCAG の各達成基準が意味するところについて勘所を押さえるのにとても便利なので、ウェブコンテンツの設計や実装に関わられている方には、ぜひお手元に置いていただき、ご活用いただければと思います。