デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」改訂版

以前の記事で、デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」をご紹介しました。

そのとき公開されていた2022年12月12日版に対しては ;

本ガイドブックの対象読者 (アクセシビリティの初心者) が、ガイドブックを文字通りに読んだ場合に誤解をしてしまいそうな箇所や、ガイドブック内で用語の一貫性が崩れているがためにスムーズに理解しにくい箇所などが、少なからず見受けられたため、別途、デジタル庁にはフィードバックをさせていただきました。

...と書きましたとおり、デジタル庁に具体的な改善提案をフィードバックさせていただきました。その後、改訂版がリリースされ、本記事の執筆時点では2023年3月17日版が最新版です。下記のデジタル庁ウェブページにて入手できます。

上記のデジタル庁のウェブページには、更新内容を詳細に記録した Excel ファイルも開示されていますが、私以外の方からのフィードバックも含め、ひとつひとつに対して丁寧に検討がなされ、改訂版に反映されていることが伺えます。今回、微力ながら文書の改善に寄与できて嬉しく思いますし、他の業務もあって非常にご多忙な中でガイドブックの制作、編集にあたられているアクセシビリティアナリストの皆さんに感謝申し上げます。

改めまして本ガイドブックは、ウェブアクセシビリティの考えかたや取り組みかたについてゼロから学べる、うってつけの入門書です。本ガイドブックが広く読まれ、理解され、公共機関の組織カルチャーとしてアクセシビリティの改善が当然となってゆくことを期待したいですし、公共機関、民間を問わず幅広く使える内容なので、特に WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) の内容に馴染みのないウェブアクセシビリティ初学者の方々に向けての入門教材として、私自身ありがたく活用させていただきたいと思います。