ブラウザ標準の共有機能 (その2) : Safari (iOS 8 および OS X Yosemite) における改善
以前、「ブラウザ標準の共有機能」という記事を書きました。iOS および OS X の Safari や、Android の各ブラウザ (Chrome、Firefox、Opera) では、閲覧中のページをソーシャルメディア (Twitter や Facebook など) に投稿できる機能が標準装備されていますが、その中で「Twitter への投稿で感じる不便さ」として、Twitter への投稿時には URL だけでなく、そのページのアバウトネスを簡潔に表現する情報としてタイトル (<title> 要素の記述) も自動取得されて欲しい (自動的にタイトルも併せて投稿したい)、ということを書きました。
Facebook の場合、このあたり便利にできていて、投稿される情報が URL のみであっても、その URL 情報をもとにページのタイトル (<title> 要素の記述) や概要 (<meta name="description"> の記述など) も自動取得され、併せて表示される仕組みになっています。さて、その後アップデートされた Safari (iOS 8 版および OS X Yosemite 版) では、Twitter への投稿時に <title> 要素の記述が自動取得されるようになりました。
PC も含めたウェブユーザー全体に占める Safari ユーザーの割合は高くはありませんが、ことモバイルプラットフォームにおいてもっともメジャーな OS の標準ブラウザで、この機能改善がなされたことは、喜ばしい流れかなと思います。本来この手の共有機能はウェブコンテンツ側ではなくユーザーエージェント (ブラウザ) 側で担うのが恐らく望ましく、ブラウザ標準の共有機能がそれだけで十分「使える」ものになれば、もはやウェブページ上にシェアボタンの類を配置しなくてもよくなる (ひいてはメインのコンテンツをよりシンプルに提供できる) と考えるからです。その意味で、この機能改善が、他のブラウザ (特に PC 用ブラウザとしてシェアの高い IE や Chrome など) にも波及することを個人的には期待しています。