XR Accessibility User Requirements (W3C)

W3C が、XR のアクセシビリティについて、ユーザー要求 (user requirements) をまとめ、ドキュメントを公開しています。
XR Accessibility User Requirements - W3C Working Draft

XR とは、VR (virtual reality : 仮想現実)、AR (augmented reality : 拡張現実)、MR (mixed reality : 複合現実) の総称です。このドキュメントは、こうした没入型環境のインタラクションにおいて、アクセシビリティを担保するにはどうすればよいかを、ユーザー調査をもとに整理したものです。W3C の Accessible Platform Architectures (APA) Working Group によって作成され、本記事の執筆時点では Public Working Draft というステータスですが、広くフィードバックを集め、ブラッシュアップのうえ、最終的には Working Group Note として発行される予定す。

XR のアクセシビリティを担保するためには、多くの検討すべき要素があります。たとえば、特定の入力モダリティ (音声、キーボード、スイッチ、ジェスチャ、アイトラッキング...による情報インプット) や出力モダリティ (触覚的、視覚的、聴覚的...な情報アウトプット) の使用が困難なケースへの対応、複数のモダリティの組み合わせによってなされるコンテキストの把握が困難なケースへの対応、認知的な過負荷 (ユーザー当人にとって短すぎる時間制限、処理しきれない情報量、母語でない言語の理解、強すぎる刺激...) への対応、などです。このドキュメントでは、こうした要素をあまねくカバーする形で、以下のように18の具体的なケースが提示されています。各ケースは、ユーザーのニーズと、そのニーズを満たすための要件、という構成でまとめられています。

上に挙げた各ケースは、今後のブラッシュアップの過程で変更される可能性がありますが、VR、AR、MR に求められるアクセシビリティ要件を俯瞰するうえで、十分参考にできるかと思います。