一貫性のあるフォーカスインジケーター
キーボードを用いてウェブを利用する人や、ロービジョンのユーザーにとって、フォーカスインジケーターが視認しやすいことはとても重要です。WCAG にはカラーコントラストや面積などの要件が定められていますが、ユーザーの認知、学習を支援する観点から、私自身はこれに加えて「一貫性のあるフォーカスインジケーターにする」ことも併せて考慮に入れたいと考えています。
キーボードを用いてウェブを利用する人や、ロービジョンのユーザーにとって、フォーカスインジケーターが視認しやすいことはとても重要です。WCAG にはカラーコントラストや面積などの要件が定められていますが、ユーザーの認知、学習を支援する観点から、私自身はこれに加えて「一貫性のあるフォーカスインジケーターにする」ことも併せて考慮に入れたいと考えています。
ウェブコンテンツのダークモード対応は、必ずしも必須というわけではありませんが、ユーザー体験に寄った視点で考えると一定の意義はあると言えます。なお、ウェブコンテンツにおいては CSS のメディア特性 (prefers-color-scheme) を用いることでダークモード対応ができますが、実際にダークモード対応の実装をする場合は、いくつか気をつけておきたいことがあります。
W3C にて策定作業が進んでいる WCAG 3.0 (W3C Accessibility Guidelines) の Working Draft が、2021年12月7日付で更新されました。この記事では、以前記事にした First Public Working Draft から、どのようなアップデートがなされているのかを、簡単にご紹介したいと思います。
認知および学習に障害を持つ人々にとって使いやすいウェブコンテンツの作りかたについて、W3C が Working Group Note を公開しています。
WAI-ARIA の Landmark Roles は、現在の HTML では冗長な実装 (ランドマークのセマンティクスを持つ要素の中に、同じセマンティクスの role 属性を併記する) をしなくてもよいことになっています。こうしたいわば暗黙的なランドマークの実装が、PC-Talker をはじめとする日本の各種スクリーンリーダーの使用において実用上問題がないかどうかを、改めて検証してみました。
W3C が、自然言語インターフェース (natural language interface) のアクセシビリティについて、ユーザー要求 (user requirements) をまとめ、ドキュメントを公開しています。
ウェブのフォームにおいて、サブミットボタンをデフォルトで無効化しておいて、ユーザーの入力不備がなくなったときにボタンを有効化する UI があります。このような UI は、主にアクセシビリティの観点で問題があります。
W3C による、XR (VR、AR、MR) のアクセシビリティについてユーザー要求 (user requirements) をまとめた文書「XR Accessibility User Requirements」が、最終的な Working Group Note としてリリースされました。
ウェブコンテンツにおけるアニメーションは、アクセシビリティの問題を引き起こすことがあります。CSS の「prefers-reduced-motion」を用いることで、ユーザーのプリファレンス設定に応じて過度なアニメーションを無効にすることができますが、これを免罪符にしないようにしたいものです。
Windows PC においてスクリーンリーダーは、JAWS、PC-Talker、NVDA といったサードパーティ製が主流になっていますが、実は OS の標準機能として、ナレーターというスクリーンリーダーが装備されています。今回、ウェブアクセシビリティ検証の観点から、ナレーターとブラウザ (Edge および Chrome) の併用を試してみました。