The WebAIM Million (100万のホームページに対するアクセシビリティ自動検証) : 2022年の調査
米国の非営利団体 WebAIM が実施した、「The WebAIM Million」という調査があります。メジャーどころの100万ウェブサイトを採り上げ、ウェブアクセシビリティ検証ツール「WAVE」のエンジンを用いて自動検証を行ない、定量的に傾向を分析する、というものです。2022年2月に第4回の調査が実施されたので、その結果を抜粋します。
米国の非営利団体 WebAIM が実施した、「The WebAIM Million」という調査があります。メジャーどころの100万ウェブサイトを採り上げ、ウェブアクセシビリティ検証ツール「WAVE」のエンジンを用いて自動検証を行ない、定量的に傾向を分析する、というものです。2022年2月に第4回の調査が実施されたので、その結果を抜粋します。
Deque Systems, Inc. が主催する、デジタル領域のアクセシビリティをテーマにした「axe-con」というカンファレンスがあります。完全オンライン形式で、無料で参加登録できる (アーカイブも視聴可能) ということもあり、日本にいながらでも気軽に参加することができます。今回、いくつか興味深いセッションをアーカイブで視聴しましたので、備忘録として、書き残しておきたいと思います。
キーボードを用いてウェブを利用する人や、ロービジョンのユーザーにとって、フォーカスインジケーターが視認しやすいことはとても重要です。WCAG にはカラーコントラストや面積などの要件が定められていますが、ユーザーの認知、学習を支援する観点から、私自身はこれに加えて「一貫性のあるフォーカスインジケーターにする」ことも併せて考慮に入れたいと考えています。
ウェブコンテンツのダークモード対応は、必ずしも必須というわけではありませんが、ユーザー体験に寄った視点で考えると一定の意義はあると言えます。なお、ウェブコンテンツにおいては CSS のメディア特性 (prefers-color-scheme) を用いることでダークモード対応ができますが、実際にダークモード対応の実装をする場合は、いくつか気をつけておきたいことがあります。
W3C にて策定作業が進んでいる WCAG 3.0 (W3C Accessibility Guidelines) の Working Draft が、2021年12月7日付で更新されました。この記事では、以前記事にした First Public Working Draft から、どのようなアップデートがなされているのかを、簡単にご紹介したいと思います。
認知および学習に障害を持つ人々にとって使いやすいウェブコンテンツの作りかたについて、W3C が Working Group Note を公開しています。
WAI-ARIA の Landmark Roles は、現在の HTML では冗長な実装 (ランドマークのセマンティクスを持つ要素の中に、同じセマンティクスの role 属性を併記する) をしなくてもよいことになっています。こうしたいわば暗黙的なランドマークの実装が、PC-Talker をはじめとする日本の各種スクリーンリーダーの使用において実用上問題がないかどうかを、改めて検証してみました。
W3C が、自然言語インターフェース (natural language interface) のアクセシビリティについて、ユーザー要求 (user requirements) をまとめ、ドキュメントを公開しています。
ウェブのフォームにおいて、サブミットボタンをデフォルトで無効化しておいて、ユーザーの入力不備がなくなったときにボタンを有効化する UI があります。このような UI は、アクセシビリティやユーザビリティの観点で問題があります。
W3C による、XR (VR、AR、MR) のアクセシビリティについてユーザー要求 (user requirements) をまとめた文書「XR Accessibility User Requirements」が、最終的な Working Group Note としてリリースされました。